2021-01-01から1年間の記事一覧
他者との関係性において、自己と向き合うこと。 優しくするだけならいつでもそれは暴力になる。 誰かを勝手に知った気になってする愚行。 でも仕方のないことだ。 優しくあるに越したことはないから。 せめて思いやる事に留められるなら。 人のことは信じら…
好きな人には幸せでいてほしい。 とにかく苦しいことが多すぎる。私たちが生きてゆくには聖なるものと不浄なるものを峻別する必要があった。 なんでもない住宅街の知らない路地に落ちている感情を拾いに行く夜は不安を煮詰めた味がした。これが必要だった。 …
体はすごく睡眠を欲しているはずなのに、一瞬強烈な匂いを感じて目が覚めた。その正体はわからないけれど、多分自分の匂いだと思う。離れたところにいる自分を吸い込んだ。少し癖のあるけど嫌じゃない匂い。何者でもない自分が誰かによって統合されてゆく。…
「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」 私達はこの言葉を聞いて以来、何者にもなれないどころか、何者かになりすぎたのではないかと思う。ここで言う「何者」かというのは価値の話だ。SNSでは複数のアバターを持ち、本名とは別の名前を持ち、バイオグ…
体力が衰えてきて今まで頭使って楽にやりくりしてたと思ってたことが実は体力にまかせてなんとか為されていただけだったことが分かってきて、また一枚傲慢さのベールが剥がされた。体力という身体作用によってこれまで無自覚に隠蔽されてきた身体性が萌芽す…
首筋をスパッと切ってみたら人としてのおもんなさがドボドボと滴り落ちる。 この後私は誰かのために、あるいは何かのために、生きられるのだろうか。精神は自分のためだけに生きられるほど強靭ではないと思う。孤独だけはどうしようもない負の螺旋に嵌っても…
これだけ文字を重ねても納得のいく文章を書けたと思うことはほとんどない。見たことも感じたことも考えたことも全て自分の体験として経てきたものなので唯一のものだとは思うし、他の誰にも書けないことでもあると思う。そんな自然のままに思うことを文字と…
緊張と緩和 笑いの要件として緊張と緩和という理論がある。張り詰めた空気の中で発生する安らぎが場を和ませ、その空間を笑える場に変容させる、そんな瞬間がある。何と何が緊張関係にあり、それらの関係が緩和するとはどういうことなのか。 私達が現実と捉…
同性愛的表象と異性愛的表象 人と関わってわかったことは私には異性愛がわからないということだった。どうしても異性というものを他者化して思考の範囲から追いやってしまうらしい。どうしてもわからないものを遠ざけてしまう。ならば異性と言えども人間とし…
君と重なる部分に対してかけたかった言葉は自分の同じ部分にかけたかった言葉なんだよね。私は結局私がかけてほしかった言葉を私の鏡写しである君にかけることで救われたいのだと思う。もしもそれが逆も可能で、君が勝手に救われてたらよかったな。お互いに…
この夏を越えさえすれば、君は私を私は君を許すことでしょう。 そんな情緒は必要ない。辛いことを経験したら強くなれるとか優しくなれるとかいうのは幻想に過ぎない。何らかのバイアスが働いてそう願って、何とか整合性を取ろうとして、深層心理で解釈含みの…
社会が道徳が倫理がそういう言説を流してるからコピペするのは軽率で簡単だから人の幸せを願うなんて口にしてしまうけれど本当に好きな人の幸せは願っていない。私が他の方法で幸せになるまでは絶対に幸せにならないでほしい。同じところにいてほしい。それ…
心が砕ける音を聞いて起きた。 それも鮮明なイメージを伴って。 自分の心が砕けてた。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------…
高層ビルの合間の峡谷をすり抜けて何千キロの道のりを辿ってきただろうか。ずっと繰り返している。虚しく感じられる24時間表示が惜しげもなく夜を営んでいる。そしてまだこの季節の風は肌にまとわりついてくる。微かに明るい北の空に光る衛星はこの街を飲み…
綺麗に死のうとすればするほど醜くなってゆく 妄想じゃない世界を知らない お前ごときが傷つけられるわけないだろ 性愛ごときが傷つけられるわけないだろ この関係を お前の言葉じゃない お前の言葉を受け取るこの身体が この身体だけがこの心を傷つける 現…
Yさんの事例。 物心のついた頃から両親は不仲であったという。妹がおり、長男である彼はまさしく“長男”として育てられた。幼少期から活発で、サッカーや野球などのスポーツが好きな少年として成長していた彼の初めの転機は中学受験であろう。基礎的な運動に…
感情がつっかえてるから食べ物が通らない 私の死体が落ちていた それを避けてまた進む 惨めな姿で横に並ばないようにだけ そんなんで私のことわかったつもり? 私だって私のすべてを捨てられるよ 狂ってる方が本当の正解でしょ? これでお終いなのに 誰に何…
また夏だ 環境ごと疾患としてまとわりつく 感情じゃなくて論理の回路だからその分少しタイミングを逃してる やり直せるならどこから? 全てのもしもは存在しないから もしもを考えて供養する 飼い慣らしてきたこの程度の運命 溶けたアイスが垂れてきた なん…
ここまで言ってくれるのが友達だと思った時点でここまで言っても離れないのが友達だという自覚も持たないといけないな。知り合いじゃなくて明確に友達と言うならば量より質を追求すべきで、それを踏まえた上での相性や好みについて相互的な再分配を考えるべ…
生ぬるくゆるやかな風がしばらく切っていない髪を泳がせる。もう6駅分の距離を歩いただろうか。いや、その2倍は歩いただろう。おにぎり1つとサイゼリヤのドリアだけでこなしてしまう低燃費に我ながら感嘆してしまう。「君は自分が幼いことをもっと自覚した方…
ただありがとうって言いたい 全部本当だって知ってる 私ごときで希望を捨てないでよ 私が記憶しているからあなたは連続に存在してるよ 大切なのは今なのにね 馬鹿だよね
昨日のあたしにさようなら 憶えてなんかいないけど 憶えてなんかいてくれないけど 終わりはいつも突然で あなたに会う時偶然で 予想なんかしていなかった わかりたいなんて思ってないから 好かれたいなんておもってないから ずっと好きでいさせて 少しおかし…
「好き」という感情がわからないので便宜上「信用してる」と言ってる。信用しているっていう感覚は私の感情が相手の一挙手一投足によってブレないということ。信用しているから裏切られても構わない。信用しているから嫌われても構わない。信用しているから…
誰でもいいから傷つけたくてすごく嫌だった。私のことがわからなくてもいいけれど同じようにしか人を一人ひとり判断できないなら心底軽蔑する。面白くないなら死んだ方がマシだから面白くないを自傷行為に使ってた。ありがとうはこんなところでつかうもんじ…
酒もタバコもギャンブルも薬物も犯罪も人に迷惑のかかるようなこともしませんが、おもんなかったので重罪になりました。私もそのような人たちを断罪してきた身でありますから合理性に基づくものとして受け入れる他ありません。 一人でどうすることもできなか…
全てオープンになって私の内面とバーチャルな空間が繋がった。全てクローズになって私の部屋と研究室が繋がった。私はここにいるのにどこにもいないみたい。ここでも切り離されている。ずっと鏡の奥で私だけを見ている。だって見えていないもの。誰でも良か…
世界の全てが画面の向こう側にあるから1秒たりともスマホを手放せない。病み垢が本垢で本垢だけが世界と接点を持つ身体のない本当の自分。文章を書く練習にすらなってないここはサブカルにすらなれなかった退屈な時間の残余で出来てる。何週間も前に見た夢…
今月2回目の気まぐれのさよなら。みんな優しいから誰も信じられない。存在がないから未来もない。いつまでもいつまでも。同じところで雨の音を聞いている。電気は消そう。ナイフのような優しさを隠し持ってるから。身体を持たない私が精一杯できる虚構での…
反転した世界。人には言えないけど誰かには言える話を作り出して同じところで地団駄踏んでる。お前にはわからないだろうな。アンダーグラウンドから変な臭いがする。何も決めれなかった今日の私。何も進まなかった今日の私。今日もまた誰かを傷つけられたら…