最近のニュース、私と関係した全員は私によって不幸になったらしい。愚鈍さでかわすか贖罪するか。そんで謝ることしか出来ずに関係したことを後悔するし後悔させてしまう。 外に出ると一人称が変わるから疲れる。ここでずっと「私」を名乗っていられるのは何…

いつものように私は冷凍庫からわたしを引きずり出して額にキスをする。 「どうしてしまったの？」 わたしはいつの日からか目覚めなくなってしまった。毎日毎日こうして安らかに眠るその凍てつく部屋から引きずり出しているのにも関わらず。わたしのためにな…

かすり傷で死んじゃう系なぼくらこと「線細」は、あるいは風が吹けば飛んでいきそうで、ぐしゃっと潰れて消えてしまいそうな身体性を有する存在だ。流れに身を任せるままに、運命には脆弱で、何かを超克する契機など必要としない。しかしそれでいて「線細」…

実際に、いつの日からか、ぱったりと私が面白くなくなってしまったのだと思っていた。 いつの間にか、自傷行為の過程で面白くないんだろと私が私に背負わせてた。 面白いも面白くないも決めるのは私の目の前にいる誰かでいい。 私が私であることを諦めなけれ…

私は私であるための全ての条件を揃えているはずなのに、全くなにもないみたいだ。自由な身体になって、あらゆるものから分離して、孤独になった。 誰かから形造られ、束縛され、無慈悲に誰かの心象を投影される時のあの快感が、親に勝手に捨てられたみたいに…

私があなたを好きな理由 100個くらい正座してちゃんと言えるから YUKIはそうらしい。 人は人のどういうところを好きになるのか、ちっとも見当がつかない。そもそもこの問い自体が抽象的すぎて全く意味をなしていない。主語の人も目的語の人も好きも一般化さ…

闇夜を照らす赤い提灯が波打ってる。私はどうしてここへ来たのか。とにかく想起されるあらゆる日常風景から外側に行きたかった。そう、小一時間町並みを眺めよう。後、できたら海が見たい。情緒ある看板と客引き、それから嬉しそうに写真を撮っている高校生…

宗教と性について、「『思想の身体 性の巻』第四章 宗教と性（岡野治子）」および論文「『宗教と性的二元性』（ 大越愛子）」についてまとめた。以下内容は互いに交差している。 有限性という問題 人間という有性の種は交配という再生産の方法を用いて遺伝子…

わたしたち世紀末生まれセカイ系育ち、成人してもまだまだ枠に収まりきらずに自分探しの無限ループの中にいるぜYeah！ 全員で退廃的に終焉を迎えるかと思われた世紀末を乗り越え、ゼロ年代初頭は意外と日本の未来を楽観視しながらそこそこ明るい時代を感じて…

自己理解のループ 「セカイ系」の一つの誤謬はその閉鎖的で狭小化された世界が理解可能な範囲であると錯覚したことにある。鏡写しになって現前するセカイと「ボク」の相似性、「キミ」と「ボク」の相似性は世界や他者を見つめ直して自己を理解しようとして抱…