1つ幸せになって4つ不幸になる呪文
笑ってる怪しい人と笑ってない怪しい人
高速道路を降りて文字が読めなくなった
すれ違う人はみな宇宙から来た人で
テレパシーが通じなかった
もしかすると通じていたのかもしれないけれど
感じる側の問題だと思った
川を渡って峠を越えなければいけないし
ほしいものから諦めていった
こんなことしている時間だけ
こんなことしている時間だけを生きている
ゴミ箱が溜まっていく
パスポートが沈んでいく
他の誰にも渡せない自分の核は微塵になって
ああ、遠くで煌めくお星さまみたいで
ずっとずっと遠くで煌めくお星さまみたいに
明日までには届かない光なんだろうな
歩いても歩いても着かない目的地みたいな
それでもどうしても口ずさまなければいけない呪文がある
呪いがある
苦しみがある
ほしいものがある