前髪から
わたしはあの日からあなたのことが好きなのです
どうしようもなく
あなたはわたしの及ばないところに居ますから
いつもあなたを求めてしまうのでしょう
わたしのずっと先で
わたしと同じだけ進んで
あなたと同じだけわたしが徒に進んでしまうのかもしれませんが
消えてしまうほどではないところに
ずっと見えていますから
それでも届かないこの距離のせいで
わたしはしばらくずっと
あなただけを見て歩いて来れたから
あなたの歩みが心まで響いてきて
苦しくなるのです
私自身をさらに傷つけてしまうほどに