#生きる練習

日常系ゆるふわ思い付きブログ

掃除・洗濯・自己批判

もうすぐ沈んでゆく船。私と一体化していく。本当はこの豪華客船には違う人が乗る予定だったらしい。何かの手違いで私の部屋が用意されていた。これまでも幾度となくこういう状況は経験してきているからすぐに受け入れた。この部屋202号室は誰が支配している胎内なのだろうか。警報に気づくのに遅くはなかったけれど、自分は優先順位の高い方じゃないって即座に判断していたから、救命ボートの列には並ばなかった。並ばないお前が悪いなんて言ってくる輩もいた。お前には関係ないだろう。お前には関係ないことだという事実と同じくらいの強さで、自分よりきっと助かるべき人が助かったのだろうと自らにいい聞かせることでしかこの状況をやり過ごせない。そして船が沈むまでのしばらくの時間を私はいつものように日記でも書きながらやり過ごす。これまでの事件が何事も無かったように、生まれてから死ぬまでが何事も無かったように自分に理解させるために平生を装う。自分を消滅させるのに急いで破壊的になればなるほど自分が全面に押し出される。

素敵じゃない、詩的じゃない、あなたに見せるに値しない生き方しかできていない。自らの選択として、自らを攻め続けながら沈む船に乗っているということが既に自殺と同じことだ。