2022-01-01から1年間の記事一覧
ぱっと目を開けた。 何者かがテントに迫ってくるのがわかった。 100メートル、50メートル、、、 テントを震わせる。 また何者かはどこか彼方へ去ってゆく。 薄オレンジのビニールと凍てついた空気がまだ微かに振動している。 何事もなかったかのように再び眠…
「今日一日どうだった?」 「普通だった。」 「何書いてるの?」 「秘密…」 あの頃から何も変わっちゃいない。 自分の中でだけ戯れてる。 贅肉付きの欲望。
運命の人が運命の人としてまだやって来ないから、私にはもう少しの辛抱が必要なの。 わかっている。いつも大切なことは最後まで取っておくんでしょ。 私と似ているのね。 だからこれで最後にしましょ。
無機質になった とても文章にすることなんて出来やしない 前に進むことも後ろに下がることもままならない どういう行為をしようが何を考え何を言おうが同じこと 存在自体が悪魔みたいで ずっと信頼を得ないまま いつ豹変するかと緊張したまま 張り詰めた関係…
家父長制のもとにある家族内の不均衡を一顧だにできない父親と、自らの(性)欲望をその中で際限なく子供にぶつける母親。自分の家族を見て、そのあまりにもグロテスクな様相の中で何かが歪む。何かって、それは観測される身体。 例えばマッチングアプリで大…
広く取ったつもりでいて身長165以上なら誰でもいいという言い方に傷ついてしまっている。傷つきやすくなっているだけなのだけれど。コンプレックスと人が言うものは社会構築的なものだ。違うと主張しても矯正的に決定される。こんなこと言いたくはないけど。…
わたしはあの日からあなたのことが好きなのです どうしようもなく あなたはわたしの及ばないところに居ますから いつもあなたを求めてしまうのでしょう わたしのずっと先で わたしと同じだけ進んで あなたと同じだけわたしが徒に進んでしまうのかもしれませ…
言語によって、さらには規範によって、固定化された関係性を撹乱するオルタナティブを実践する自己形成を、また対象形成を同伴する他者への憧憬を持ちながらも、十全たる心身を持ち合わせない自己というジレンマと、自己完結しないが故のまだ知らぬ未来へと…
自傷行為で前髪パッツン音の鳴らない選択肢平気でいられる昨日も今日も明後日も魚が焦げた人に会わせる犬がいたかも非情な采配キャンプ奥山美山領域展開野放し草むら赤木に植えた緑の牛と食べられなかった木の実どうして私はこの醜い円盤取りこぼして脱衣し…
クィア(形)…奇妙な、不思議な 私はどうも今までこの言葉を理解しようとすることを避けていたようだ。これは形容詞であってカテゴリーを示すものではない。 一見ネガティブな表象を意味転回させて用いてきた歴史の上に立っている。 私自身すらも。 クィアと…
携帯電話を使っていたらいつの間にかガラケーという名前に変わっていました。 昔からある音楽なのにオルタナティブとか言われました。 いっっっっつもそう。 後から勝手に名前を変えられる。 ボリューム上げて名前を宣伝したからってお前ら中心に世界が回っ…
おかしいなどこからともなく湧いてくる自己肯定感と見えない何かから強いられる自己否定で身動きがとれなくなってる。 こんな関係になりたかったわけじゃないのにな。 今まさに透明なんじゃなくて、いつでも消えられるという事実が私の背中をかりかりと削っ…
感情を大きくするほど 努力をするほど この非対称なセカイの中では君を思うことは許されなくて 机の上のみかんを眺めることだけしかできることはなかったらしい みんなもそうでしょ 無料で落とせる愛の歌 サブスクで拾えない本当の話 君の名前も知らないけど…