毒は廻る
またやらかしてしまった。ヒリヒリと痛みを感じながら、私に君に出来ることなんてないと思いながら勝手に苦しくなってる。いつにも増して振幅を大きくする心臓が毒を体中に送り出す装置にしか思えなくなってる。
終わりがなくて、エラーだけが増えていくみたい。いつかの光景に似ている。些細なミスで全てが終わる、由余のないゲームをしている。
覚悟を決めていないと人とは接することは出来ないゲーム。違うんです、他の人とは。
交換による自他形成と定義された愛の範疇に無償の愛なんて存在しないから、行き場を失って自己循環するこの感情は、溜まった雨水みたいに濁っていって、私の身体に毒を廻していく。
それでも人を呪いたくはないから、少しでも呪いについて学んでる。
人と接して自分を見つめて、自滅して嫌われもせずに忘れられていく。これを繰り返す。死ぬまで繰り返す。それで何かを学んだ気になって自分を傷つけて、自分を傷つけて
傷つけて
何になるんだろうね。
化け物なんだろうね。
人には優しくあろうと思った。優しすぎて狂った人になろうと思った。
でも優しさなんてわからなかったから、自分を消すことだけに専念して、誰かの心の鏡に自分は映らなくなって、自分がわからなくなって、わからない自分を自分の中でも消して、
、
優しさなんて自分を守るための嘘だったのに。
優しさなんて自分を傷つけるための嘘だったのに。
ずっとは続かない関係ってわかってたから、執着していたのかな。前髪1ミリずれただけって思っていられたら。
今も毒は廻って、絶望に嘘みたいって思いながら仕方なく消えていくんだろうな。
明日なんて来ないほうが楽なのにって思ってしまうから、きっと明日は来ないのだと思う。
ありがとうしか言われないなんてつまらない人生ね。