燐
人を呪うごとに自分が呪われてゆく
それでも呪うことしかできなくて
泣きながら文章だけでは気丈に優しく振る舞うことがせめてもの償い
誰のための待ち時間?
みんなまともな顔で優しさを演じている意味がわからない
みんなやってることをなんとなくでそのまま形だけ真似してれば褒められる
嬉しくなんかない
感じてるフリが不感症を上塗りする
努力すること?
私の時間を消費するだけのことに何の価値があるの?
本当の私を認めてくれないなら価値はわからない
わかりたくもない
時間だけ消費して心もその分消費して何かをした気になっていくら経っても同じ所に戻ってきてしまうことを自覚する地獄、簡単
未来はないけど過去もあるわけじゃないし今もそれほど確かじゃないから消えてなくなることもできないでいる
搾取の体系
排除の儀
些末な存在
暗闇はいつも遠くを見渡せるけれど東京の夜は眩しすぎてすぐここで遮られる